帝王切開を控えていると「手術後はどのくらい痛いんだろう」「いつから歩けるの?」「赤ちゃんのお世話はできる?」と気になることがたくさんありますよね。
私も帝王切開が決まってから、手術そのものはもちろん、術後の痛みや回復について不安がありました。
実際に経験してみると、想像していた以上に大変だったのが、手術後の起き上がりや歩行です。
横になっているだけでもお腹がジンジン痛み、立ち上がる瞬間には「ズキッ、ピキッ!」と痛みが走る状態。それでも、早く我が子を抱っこしたくて必死に動いていました。
私の場合、帝王切開から2日後に初めて歩き、6日目頃まではトイレや寝返りにも苦労しました。退院する頃には、傷に触れなければそれほど痛みを感じない程度まで回復しています。
この記事では、予定帝王切開になった経緯から、手術当日の様子、術後の痛みや入院生活、退院後の経過までを実体験をもとに紹介します。
※この記事は私個人の出産・回復記録です。帝王切開後の痛みや回復には個人差があり、手術方法や体調によっても異なります。
予定帝王切開になった経緯
もともと私は、自然分娩で出産するつもりでした。
しかし、妊娠中に切迫早産と診断され、出産予定日の1か月以上前から入院することに。
入院中はウテメリンを24時間点滴し続け、できるだけ妊娠を継続する方針でした。
先生からは、妊娠38週頃まで点滴を続け、外したらおそらく3日以内には陣痛が来るだろうと説明されていました。
そんななか、出産の1〜2週間ほど前に、赤ちゃんの首と体にへその緒が二重に巻きついていることがわかりました。
先生から提示された選択肢は、予定帝王切開にするか、自然分娩を試みて危険があれば緊急帝王切開に切り替えるかの2つ。
私は、赤ちゃんの安全を優先して予定帝王切開を選びました。
突然のことで驚きましたが、緊急で手術になる可能性があるなら、最初から帝王切開にしてもらおうと思ったんです。
こうして、当初は予定していなかった帝王切開で出産することになりました。
帝王切開当日の体験談|麻酔から出産まで
麻酔は思っていたほど痛くなかったけれど、やっぱり痛い
手術でまず緊張したのが麻酔です。
麻酔をするときは、エビのように背中を丸める姿勢になる必要がありました。
体育座りのような状態で体をぎゅっと丸めるのですが、妊娠後期の大きなお腹では、この姿勢を取るだけでも一苦労。
じっとしていなければならないのに、つらくて少し動いてしまい、注意されてしまいました。
麻酔自体は想像していたほどの激痛ではありませんでしたが、もちろん痛みはありました。
大きなお腹を抱えて姿勢を維持することも含めて、なかなか大変だったのを覚えています。
手術中はお腹を強く引っ張られる感覚が怖かった
麻酔が効いてからは、お腹を切られている痛みはありませんでした。
ただ、何も感じなかったわけではありません。
下腹部をものすごく強い力で引っ張られているような感覚が、ずっと続いていたんです。
痛みとは違うものの、かなり強い力が加わっているのがわかり、正直とても怖かったです。
手術中はお腹の様子が見えないので、今何をされているのかもわかりません。
さらに、私の場合は手術中に出血が多くなりました。
あとから聞いた話では、赤ちゃんを取り出す際に太い血管を切る必要があったそうです。
手術中には顔の方まで血が飛んできたこともあり、恐怖でいっぱいでした。
帝王切開は麻酔をするから痛くない、というイメージもありましたが、実際には痛み以外の怖さもあるのだと感じました。
産声を聞いた瞬間、涙が出た
そんな怖さのなかで聞こえてきたのが、赤ちゃんの産声でした。
無事に生まれてきてくれた安心感と、それまでの恐怖が一気に押し寄せてきて、思わず涙が出ました。
初めて見た我が子は、髪の毛がふさふさ。
そして顔を見た瞬間、私が思ったのは、
「お父さんに似てる!どうしよう!」
でした(笑)。
ちなみに、今は全然似ていません。
手術中は本当に怖かったけれど、産声を聞けた瞬間のことは今でもよく覚えています。
術後3時間ほどで後陣痛が強くなった
手術直後はまだ麻酔が効いていたため、傷の痛みはそれほど感じませんでした。
ところが、術後3時間ほど経った頃から、後陣痛がかなり強くなってきました。
後陣痛とは、出産後に子宮が元の大きさへ戻ろうと収縮するときに起こる痛みのことです。
私の場合、この後陣痛がとにかく痛くて、手術の傷がどのくらい痛いのかわからないほどでした。
帝王切開後は傷の痛みばかり想像していたので、後陣痛のつらさは予想外でした。
帝王切開後の痛みはいつまで?術後の回復記録
ここからは、帝王切開後の回復について、日ごとに振り返ってみます。
私の場合はお腹を縦に切開しており、術後の歩行開始は病院の方針で2日目でした。
術後1日目|横になっていてもお腹がジンジン痛む
手術翌日は、まだ自分で自由に動ける状態ではありませんでした。
横になっているだけでも、お腹のあたりがジンジンと痛みます。
少し体勢を変えようとするだけでも傷に響くので、寝返りひとつ取るのも大変でした。
普段なら何も考えずにできる動作が、帝王切開のあとはこんなに難しくなるんだと実感しました。
術後2日目|初めて歩いた日は起き上がるだけでも一苦労
私が初めて立ち上がって歩いたのは、帝王切開から2日後でした。
特につらかったのが、ベッドから起き上がる瞬間と、立ち上がる瞬間です。
横になっているときはジンジンする痛みですが、体を起こそうとすると「ズキッ、ピキッ!」と鋭い痛みが走ります。
トイレに行くだけでも、毎回気合いが必要でした。
しかも、ベッドのリクライニング機能や柵を使えない状態だったので、自分の力で体を起こすのが本当に大変。
点滴が外れてからも、点滴スタンドは私の相棒のような存在でした。
また、私が入院していた病院では痛み止めとして坐薬が用意されていましたが、この日は看護師さんに希望しても使わせてもらえませんでした。
痛みが強いなかで動かなければならず、かなりつらかったです。
それでも頑張れたのは、早く我が子を抱っこしたかったから。
今振り返ると、痛みを我慢して無理をするのではなく、もっと周囲に助けを求めてもよかったと思います。
術後3日目|痛み止めを使わずに過ごすことに
術後は抗生剤の影響と思われるお腹の不調もあり、下痢をするようになってしまいました。
そのため、3日目以降は坐薬の使用もやめました。
傷はまだ痛むので、起き上がるときも歩くときも慎重になります。
特にトイレは、行きたいと思ってから実際に立ち上がるまでが一仕事。
普段なら数秒で済む動作に、こんなに気合いが必要になるとは思いませんでした。
なお、帝王切開後の痛み止めは、我慢することが望ましいわけではありません。痛みが強い場合や薬が使いにくい事情がある場合は、医師や看護師に別の鎮痛方法も含めて相談することが大切です。
術後4日目|赤ちゃんのお世話が始まった
術後4日目からは、ミルクやおむつ替え、授乳など、赤ちゃんのお世話も始まりました。
まだ自分の体を動かすだけでも痛い時期だったので、赤ちゃんのお世話をするのも簡単ではありません。
それでも、やっと自分でお世話ができるのは嬉しかったです。
夜間は赤ちゃんを預かってもらえる病院だったので、体を休めることもできました。
ただ、私はできるだけ母乳育児を頑張りたいと思っていたため、夜中も授乳の時間には赤ちゃんを連れてきてもらっていました。
授乳が終わったら、また預かってもらうという形です。
術後の体を休ませながら、無理のない範囲で授乳を続けられたのはありがたかったです。
術後6日目頃|トイレや寝返りが少しずつ楽に
私の場合、トイレに行くことや寝返りがつらかったのは、術後6日目頃まででした。
もちろん、6日目になった途端に痛みがなくなったわけではありません。
それでも、術後2〜3日目のように、動くたびに気合いを入れる状態からは少しずつ抜け出せていました。
帝王切開後の回復は一気に進むというより、昨日より少し動きやすい、前より起き上がるのが楽になった、という小さな変化の積み重ねだったように思います。
帝王切開後の入院生活で大変だったこと
長期入院で自由にお風呂に入れなかった
私は帝王切開の前から切迫早産で入院していたため、出産までにすでに長い入院生活を送っていました。
入院中は自由に入浴できず、体を拭いてもらう清拭と洗髪が中心。
洗髪も3日に1回程度だったので、かなりつらかったです。
出産前から約1か月も自由にお風呂に入れない生活は、想像以上にストレスでした。
もちろん、これは切迫早産で長期入院していた私の場合の話で、帝王切開をする人が全員同じような生活になるわけではありません。
病院食が続いてジャンクフードが恋しくなった
長い入院生活で地味につらかったのが、食事です。
病院の食事は薄味だったので、だんだん味の濃いものが食べたくなってきました。
特に恋しかったのは、ジャンクフード。
普段なら何気なく食べているものでも、長期間食べられないとなると無性に食べたくなるものですね。
出産前から入院していたこともあり、退院したら好きなものを食べたいという気持ちが強かったです。
授乳は傷の痛みとは別のつらさがあった
帝王切開後はお腹の傷が痛い一方で、授乳にも苦労しました。
特に最初の頃は、乳首が痛くて痛くて仕方ありませんでした。
お腹も痛いし、授乳も痛い。
赤ちゃんに母乳を飲んでほしい気持ちはあるものの、慣れるまではなかなか大変でした。
それでも授乳を続けているうちに、少しずつ慣れていきました。
今ではすっかり強靭な乳首になっています(笑)。
母乳育児については、また別の記事で詳しく書きたいと思っています。
帝王切開後はいつから普通に動ける?退院時の状態
私の場合、帝王切開から10日ほどで抜鉤(傷を閉じていた医療用の針を外す処置)をして退院しました。
退院する頃には、傷に直接触れなければ、それほど痛みを感じない程度まで回復していました。
術後2日目には起き上がるだけで激痛だったことを思うと、かなりの変化です。
ただし、痛みが落ち着いたからといって、体が完全に回復したわけではありません。
私自身、退院時には日常的な動作がかなり楽になっていましたが、手術を受けたばかりであることに変わりはありません。
帝王切開後の回復には個人差があるので、痛みが軽くなっても無理をせず、医師の指示に従って過ごすことが大切だと思います。
産後数か月経った今も傷あとを治療中
退院時にはかなり落ち着いていた傷の痛みですが、実はその後、傷あとが盛り上がってしまいました。
現在はケロイドとして治療を受けています。
普段の生活では術後すぐのような強い痛みはありませんが、傷あとに触れると今でも痛みがあります。
「退院する頃には痛くなくなったから、もう大丈夫」と思っていたものの、傷あとの問題はまた別でした。
帝王切開の傷は、術後の痛みが落ち着いたあとも、赤みや盛り上がりなどが気になることがあります。
私が実際に使った傷あとケア用品や、その後の治療については、別の記事で詳しくまとめる予定です。
帝王切開の入院中にあったらよかったもの
実際に帝王切開を経験してみて、持っていけばよかったと思ったのが、マジックハンドや杖のようなものです。
術後はとにかく起き上がるのが大変でした。
ベッドから少し離れた場所にあるものを取りたいだけでも、体を動かすとお腹に響きます。
そんなとき、マジックハンドがあれば、いちいち起き上がらずに物を取れて便利だったかもしれません。
また、立ち上がるときには体を支えるものが欲しくなる場面もありました。
私の場合は点滴スタンドが相棒になっていましたが、杖のような補助具があれば楽だったのかなとも思います。
ただし、術後は転倒の危険もあるため、杖や点滴スタンドを自己判断で歩行補助に使うのはおすすめできません。
歩行が不安な場合は、看護師さんに介助をお願いしたり、病院で使用できる補助具がないか相談したりするのが安心です。
これから帝王切開を控えている方は、入院する病院のベッド設備や、術後にどのようなサポートを受けられるのか確認しておくとよいと思います。
帝王切開後の痛みや歩行について知っておきたいこと
ここまでは私自身の体験を紹介してきましたが、帝王切開後の回復には個人差があります。
私が初めて歩いたのは術後2日目でしたが、病院によっては翌日から歩行を開始する場合もあります。
帝王切開後に早い段階から歩くことには、血栓症を予防する目的もあります。
ただし、痛みを我慢して無理に動けばよいという意味ではありません。体調に合わせ、医療スタッフの指示のもとで少しずつ動くことが大切です。
また、帝王切開後は傷の痛みだけでなく、後陣痛による痛みが生じることもあります。
痛みが強い場合は、使用できる痛み止めや痛みを和らげる方法について相談しましょう。
退院後も、傷の痛みが強くなっていく、発熱する、傷口から膿が出るといった症状がある場合は、出産した医療機関などに相談してください。
まとめ|帝王切開後の回復は少しずつ。無理せず過ごすことが大切
帝王切開を経験して一番大変だったのは、私の場合、術後の起き上がりと歩行でした。
特に術後2日目は、横になっていてもお腹がジンジン痛み、立ち上がるたびに「ズキッ、ピキッ!」と痛みが走る状態。
トイレに行くのも一苦労でしたが、我が子を抱っこしたい一心でなんとか頑張っていました。
その後は少しずつ動けるようになり、6日目頃には寝返りやトイレも楽に。退院する頃には、傷に触れなければそれほど痛みを感じないまでに回復していました。
ただ、現在も傷あとを治療しているように、帝王切開後の経過は退院したらすべて終わりというわけではありません。
そして今振り返ると、術後の痛みをもっと周囲に伝えて、頼れるところは頼ってもよかったと思います。
帝王切開は赤ちゃんを産むための手術ですが、お母さん自身も大きな手術を受けています。
これから帝王切開を控えている方も、産後は無理をせず、自分の体を大切にしてほしいです。
この記事が、帝王切開後の入院生活や回復をイメージする参考になれば嬉しいです。